月曜日の寒波ねら。

京急線の駅は寒い。

 

引っ越してこっちAmazon Echoを使い始めて一番良かったのは、音楽を聴くようになったこと。

 

10年前くらいは貪るように聴いてはカラオケで歌ってということをしていたが、今はほとんど新しい曲を探すことをしなくなった。

「三十代になると新しい曲を聴かなくなるってホントですか?」と質問された時、そりゃ三十代のせいじゃないだろ、と答えておいたんだけど、三十路ってのがおっさんへの道だとしたら三十代付近に起こる大概のことが三十代になったことが原因なのかもしれない。

とかわかったようなわからなかったようなことを思考する。

 

ともあれ、引っ越してAIスピーカー経由で音楽を大量に摂取するようになったことは、偶然とはいえ有難いことだ。

 

ここ数週間でかなりいろいろなアーティストを知った。

世の中には歌を歌って生きているひとや、楽器を奏でて生きている人が思いのほか多い。

 

最近ずっとハマっているのは水曜日のカンパネラ

常盤貴子似の美人が、妖艶な笑みを浮かべながら偉人をもてはやしたり傍観したり説明したりする歌を歌う。

 

ジンギスカン鍋とチンギス・ハンについて、語源が同じだと知ってる人は多いだろうが、その生い立ちとジンギスカン定食屋を並走して一本の歌に仕上げてしまうセンスには脱帽だ。

蒼き狼と白き牝鹿とか、バンゲリングベイとか、ゲーム好きとしか思えないネタもちらほら。

 

オススメ。

 

一番まともな人材を頼む。

たまたま調べ物中に、松浦 正浩さんという明大の先生のサイトを見つけて、とても面白かったので読み込んでいるところ。

http://www.mmatsuura.com/index.php

 

専門は交渉学だそうな。

交渉学ってなんやねんという内容についてブログの中でわかりやすく面白おかしく述べておられる。

そして、わかったつもりになって反芻してみると僕には全然わかってないということだけはわかった。

なるほど無知の知とはこれか!〈そこかよ。

 

専門分野にしている人がいるような内容についてそんな簡単にわかるはずがないのだが、難しいことをいかにわかりやすく伝えるか、というのと同時に、簡単に理解できるはずもないことをいかにわかった気にさせるか、というのも説明技術の一つなんだな、と妙な納得の仕方をしてしまった。

 

さて閑話休題

PC使ったことない、で一躍有名になった桜田サイバーセキュリティ担当相。

 

世界的に報道されたことで自分が有名になったとはしゃいでたりされているのですが、〈凄腕のハッカーでもパソコン使ってない人のプライバシーには侵入できない!〉とか生ぬるいいじられ方をされてる。

予算のことといいボランティアのことといいデザイン権利関係のことといい、東京五輪は盛大なネタづくりなんじゃなかろうかと思えてきた節がございます。

 

オリンピックにしろワールドカップにしろ、スポーツ観戦そのものにさして興味を持てない人種の非国民としちゃ、その予算と労力使って西日本のほうに第3東京タワーでも立てた方がよっぽど経済効果あるんちゃうかなと思ってたり。

 

それはともかく、上でご紹介した松浦さんの以下の文章が、今回の桜田担当相の件にぶっすり刺さる気がするので引用させていただきます。

 

http://www.mmatsuura.com/negotiation/lect/lecture11.html

 

※以下、社会的合意形成における利害関係者の取りまとめについての一文

—- ココから引用

利害関係者の代表が集まり、多くの場合で第三者ファシリテーター、メディエーターとして関与して、議論を進めます。ファシリテーター、メディエーターは当該分野の専門知識をある程度持った人(例えば公共事業であれば、土木や都市計画、行政運営の最低限の知識のある人)でなければなりません。単なる「プロセス運営のプロ」では空虚な仕切りになるのでダメです。また、議論の中で、科学的、工学的な問題(交通需要予測、大気質汚染の評価、景観の評価など)が絡む場合は、第三者的立場にいる技術者が評価を行なう共同事実確認(Joint Fact-Finding)という枠組みを導入することもあります。

—- ココまで引用

 

結局、議決を要する社会的な合意形成について、そのジャッジをしたり結果を導いたりする人は、該当の内容について相応の、通り一遍でない知見が必要であるということと理解しました。

 

第一言語C言語です!〉みたいな冗談がどこかにあったけど、情報技術分野に限らず、各専門分野の知識の有無ってもはや〈言語の壁〉を形成してるに等しい。

パソコン触ったことがない人にセキュリティパッチの有用性や、Windows7のサポートをMicrosoftが止めることがどんな影響を及ぼすかを説明したところで理解を得られるはずがない。

 

当然、管理する人間があらゆるレイヤーの技術に精通するのは不可能なのだけど、自分が知ってるレイヤーの技術を下敷きに、発生した問題がどのような影響を及ぼしうるか、を理解した上でないと、正しい判断なんかできっこ無いのである。

 

〈パソコン触ったことない人がセキュリティ担当です!〉って、世界のやんちゃなハッキングを趣味にしてる人たちに〈ここにセキュリティホールがあります!〉って明言してるようなもんなんだけど。

そんなとこでおもてなししてどーすんだ、そんな人事で大丈夫か、クールジャパン。

 

 

通勤車内における車間距離。

通勤時間中のこと。

 

浅草線の割には混んでいる車内で、席が空くのを待っていたら、目の前の二人がけの席の通路側が空いた。

 

目の前には、シングルのスーツをダブルのごとく着こなした福ふくダルマのような胴体の、若いお兄さん。

 

この人座るんかなぁ。

と3、4秒待ったが座らない。

片方の席は埋まっていて、多分この人の体格ではお尻がはみ出て、隣の人の膝の上に乗っかってしまうからだろう。

 

このままほっておいてもこの人多分座らなさそうだな、と思って、目を合わせずに軽く会釈して席に滑り込む。

 

その時の雰囲気が伝わったというか。

〈この人座りたいんだろうなぁ〉と僕は、思った。

目も見てない、表情も確認してないのにね。カケラも嬉しかないのだが、伝わったのである。

 

この人たぶん、この体格のせいでいろいろ我慢した生活送ってるんだろうなぁ。

 

車やバイクに乗ると人間は車間距離を意識して行動する。

人間の身体を車のボディになぞらえれば車間距離ならぬ人間距離、ニンゲンならぬジンカン。

 

人間距離を取るとき、ニンゲンは無意識に自分の車体を意識してそこからの距離を測る。

このダブルのお兄さんはたぶん相当大きめな自分の車体感覚を通して世界を見ている。

通勤電車で空席に座るのを遠慮しなけりゃならないような車体感覚になるのは正直つらい。

 

体格のことに限らず、人間は自分の今の状態を勘案して、周囲に遠慮しながら生きていることがたくさんあるものだ。

 

それが処世術とも言えば言えるものであるけれど、自己の中の改善でどうにかなるものについて、遠慮しながら生きるのは辛い。

 

迷惑かけようがかけまいが気にせずに振る舞うという選択肢もあるにはあるが、それはそれで軋轢を産んで、車体感覚ではなくて道幅を狭める羽目に陥ってしまう。

 

そんなわけで、そろそろ横っ腹が危険になってきたのでダイエットを再開します。

正月の餅を気兼ねなく食えるような状態にはもっていきたいところ。

紙と意図。

今朝のラジオで王子製紙が好調との話を聞いた。

オフィスでのペーパーレス化も進んで、紙に関わる珍しく良いニュースだけにちょっと気になる。

 

https://diamond.jp/articles/amp/168826?skin=amp

 

上記は古いニュースだが、日本工場より海外、主に東南アジア、内容としてはど紙パルプとダンボールに軸足を切り替えてきているとのこと。

 

なるほどダンボールか!

Amazonはじめとするネット通販が席巻する昨今。

印刷物、情報媒体としての紙ではなく、安価、軽量で安全に廃棄出来る紙の需要が上がっているのは考えてみれば当たり前だが、早め早めにそこに気づいてビジネス転換を仕掛けた王子製紙の経営者が賢かったということか。

 

IT、AI化で無くなる仕事、というキーワードが叫ばれて久しいけれど、一見衰退していると思われている業界の中でも生き方、生き残り方ってのはあるのだなぁ。

と勉強になった。

 

コレって時事を斜に構えず冷静に周囲の情報を見ていなければなかなか思いつかないことだ。

 

ところで通勤電車中、この記事をちょっと興奮気味に書いていたところ、目の前に立っていた子連れの妊婦さんに全く気づかなかった。

横にいた女性が席を譲って初めて気がつき、ちょっと恥ずかしい思いをしてしまった。

 

時事に限らず、周りの情報を冷静に見て対処していきたいものです。

 

読書と聴書。

はじめてのAlexaスキル開発 音声認識アプリの基礎知識を身につける!

という本をKindleを使って読んでいる。

 

Amazon Echoを購入してからスマートホーム化が面白く、自分でAIスピーカーを操作してみたいと思ったのがきっかけ。

 

便利なのが、Kindle本であれば、echoから書籍内容の読み上げが出来るということ。

自分はiPadで文字を読みつつ、同じ内容を音声で聴くことでインプットが二重になる。

目と耳の両方から情報を読み取ると、入力に集中力が全然違う。

 

小・中学生の頃、学校の授業で音読をしていたが、なるほど、これは効率がとても良い。

Kindle読み上げを使っていて感じたいいところ悪いところを上げていく。

 

いいところ。

1:読書とセットで行うことで書籍の理解度が上がる。

2:思ったより発話がクリア。

3:目をつむりながらでも情報をインプットできる。

4:echo〈アレクサ〉本を読んで、で続きが再生できる。

 

 

今ひとつなところ。

1:スキップ、ストップ、ポーズなど、音楽プレイヤーで基本の機能がない。

2:狙った場所に移動できない〈電子書籍だと媒体によってページの数が変わったりするので、一元化は難しい?〉

3:接続詞や文節が唐突〈改行をそのまま読んでしまうので、書籍が手元にないと文節がわかりづらい〉

4:iPhoneiPad単体だと再生できない〈alexa対応のイヤホン、ヘッドホンなら再生できる?〉

5:情感がない〈小説読んだりは今ひとつ〉

 

今ひとつのところは多分技術的な解消が可能なところだと思うので、改善を楽しみにしているところ。

自分は自分で開発者ライセンスを使っていろいろ遊んでみたい。

 

エコーなどのアレクサ搭載端末が無くても、Amazonアカウントがあれば以下のページからテストができます。

興味ある人はお試しあれ。

 

https://echosim.io/

炎上するプライドと崩壊するブランド。

https://sirabee.com/2018/10/16/20161838180/amp/

 

港区の南青山に児童相談所が建つ話が持ち上がっているらしい。

 

これがわざわざニュースにされた理由は、おそらく話し合いに参加して猛反対している、地元の人たちの言い回しのエグさが原因に見える。

 

曰く、

「港区の価値が落ちる」

「田町とか広いところいっぱいあるじゃないですか」

「ランチ単価が1600円のところに生活保護の人たちを住ませるな。もっとふさわしい場所があるだろう」

 

いーいかんじに、炎上ハイエナが喜んで食いつきそうなキーワードが散りばめられてます。

そこだけ捕まえると無関係の人でもカチンと来そうな内容ではある。

 

ただ、よーく考えて見ると、内容として間違ったことを言ってはいないとも思うんですよね。

おそらく、発言した人たちの前後の文脈聞くとまた変わるんじゃないかな。

 

〈良いソースが見つかったら追加します〉

 

ブランドイメージって、企業戦略として、また日本や東京の中での都市計画を考えた上でも、とても大事なものです。

観光地としての京都や奈良は言うに及ばず、東京大阪名古屋をはじめとした経済圏のイメージやそこへの人の集約は、多かれ少なかれそういうブランドイメージに支えられているところがある。

 

青山とか表参道とか、あの辺ごくたまーに遊びに行くけれど、お店も区画の作り方にしてもホント厳選に厳選を突き詰めている。

地元のお店の人の話を聞くと、10年前くらいまではコンビニもほとんどなかったくらい、出店に気を使っていたそうな。

 

あの区画は目的がハッキリした地域で、対内的にも対外的にもブランド価値を高め、地価をあげて、そこに出店しているブランドの価値も底上げし、消費をどんどん促進する効果を期待されている土地なわけですな。

 

港区の中に児童相談所を設けることは社会的には勿論歓迎されるべきことなのですが、消費目的、デザイン優先のまちづくりがされている場所に、わざわざお役所の建物を突っ込む意味はなんなのか。

 

今回の話、いわゆる「必要な施設だけどウチの近所に作らないでね」、という、NIMBY問題の一端として騒がれている。

NIMBY問題〈Not In My Back Yard〉、ゴミ処理場、汚水処理場、果ては核エネルギー施設なんかがその対象になっていて、今度は児童相談所がその対象かい、と暗澹たる気分になるのもまぁわかる。

 

加えて「価値が下がる」「田町でいいじゃん」とか言われたらオイオイと思うのも分からなくはない。

 

でも、今回の大元の問題って、いち施設に百億円も税金突っ込まなければならないような建物を、地元の価値を上げようとしてる人たちの反対を押し切ってまで建てる意味は?

という、行政側の都市計画のセンスのなさの方に残念感を感じてしまうところです。

 

それに対する返答が「全ての機能を収容できる場所がここにしかなかった」って。

 

日本国内はおろか、世界全体から見てもかなりお高めな土地を捕まえて「ここにしか確保できなかった」ってのも、言い訳としちゃかなりお粗末じゃないのか。

 

現地の人たちの言葉尻を捕まえて心の狭さを罵るのもいいけど、児童相談所も含めて、最適、かつ安価で一番効果が高そうな場所はどこかってのを、区の行政にも少し考えてもらった方がいいんじゃないかなー、とおもいました〈小並感〉。

 

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トンネルととんち。

今日、10/23は江崎玲於奈氏がノーベル物理学賞を受賞した日だそうな。
この人昔のソニーにもいたひとなのね。

トンネル効果を証明した、とのことで、字面だけは聞いたことのあったトンネル効果について調べてみたんだけど。

 

さっぱりわからん。

量子学の世界では、電子が壁を通り抜けるように見える。とかなんとか。

 

物理的に粒子は壁を通り抜けられないが、粒子は波の性質も持つため、波である粒子は回折〈壁にぶつかる時に上や横に回り込むこと〉でもって、わずかながら壁の向こうに存在できる可能性があるということ。

うーん。
例えるならば。

コケの一年岩をも通す、ではなく。
押してダメなら引いてやれ、でもなく。
急がば回れってことか。

物理はとんちなのだろうか。

 

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